組合長挨拶
組合長理事
矢部 玄幸
日頃より農業保険事業の適正運営にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、任期満了に伴う役員改選で、組合長理事に就任いたしました。引き続き農家の皆様が安心して農業経営ができますよう、適正な事業の実施、効率的・安定的な組織運営に万全を尽くして参りますので、よろしくお願い申し上げます。
近年は過去に例を見ない豪雨や記録的な猛暑、大雪など自然災害が多発し、広範囲に甚大な被害が発生しております。本県においては、令和7年2月4日からの大雪により家屋倒壊やパイプハウスの変形や損壊等が発生したため、会津地方を中心に災害救助法が適用されるなど、本県の農業経営に深刻な影響をもたらしました。このような自然災害に加えて、資材や肥料に関する価格の高止まり、国際情勢の変化に伴う物価高など、想定外の新たなリスクも次々と発生しており、農家を取り巻く環境はいっそう厳しさを増しております。
このような事態に対し、本組合は、農業者の早期の経営再開・営農継続に向け、共済金の早期支払い、収入保険による補てん、更にはつなぎ融資による迅速な資金対応等に取り組んで参りました。
農業保険は、新たな食料・農業・農村基本法において、農業経営のセーフティネット対策として重要な役割を担う施策に位置付けられております。災害における損失、農産物の価格変動及び食料安全保障の確保の観点から、その普及推進・利用拡大が急務とされております。
今後も、農業経営の基幹的なセーフティネットとしての農業保険を農業の生産現場に深く浸透させ、農業や生活資産を守るため、収入保険の加入促進等を通じて、農業経営の安定、営農継続に向け、「農家と農業を守る」を基本とし、「備えあれば憂いなし」の農業生産体制が広く構築されるよう取り組んでまいります。