補償方式(引受方式)と特約選択
補償方式(引受方式)
- ①農家単位の減収を補償する方式
- 半相殺方式・全相殺方式・品質方式(災害収入共済方式)
- ②統計単位の減収を補償する方式
- 地域インデックス方式
特約選択
一筆半損特例
収穫量が耕地別基準収穫量の2分の1に相当する数量以下と認められる耕地につき、当該耕地別基準収穫量の2分の1に相当する数量を減収量とみなします。
なお、一筆半損特例を適用する旨の特約を一筆半損特約といい以下の式により共済金を算出します。
半損耕地の耕地別基準収穫量 ×
- 半損耕地の耕地別基準収穫量 × 半損耕地支払開始割合 |
注1)品質方式(災害収入共済方式)は「収穫量」を「生産金額」に読み替えます。
注2)一筆とは、農道、畦畔、水路等で判然と区画された耕地をいいます。
引受方式 | 半損耕地支払 開始割合 |
|||
---|---|---|---|---|
全相殺9割補償 | 半相殺8割補償 | 品質(災害収入共済) 9割補償 |
地域インデックス 9割補償 |
3割 |
全相殺8割補償 | 半相殺7割補償 | 品質(災害収入共済) 8割補償 |
地域インデックス 8割補償 |
5割-2割 ×6/7 |
全相殺7割補償 | 半相殺6割補償 | 品質(災害収入共済) 7割補償 |
地域インデックス 7割補償 |
5割-2割 ×5/7 |
自動継続特約
農作物共済の加入申込みの際、申込者からの申出により、翌年以降の年産の農作物について申込期間が終了するまでに当該申込者から農作物共済の申込みをしない旨の意思表示がないときにおいて当該農作物共済の申込みがあったとする旨の特約をすることができます。
なお、特約を付す場合は自動継続特約申込書を提出していただきます。
農家の経営実態にあわせて次表の方式と特約の有無を選択できます。
共済 目的 |
引受方式 | 補償割合 | 一筆半損特約 | 自動継続 特 約 |
引受方式の内容 |
---|---|---|---|---|---|
水稲 麦 |
|||||
半相殺方式 | 8割 | 特約の有無を 選択できます。 |
特約の有無を 選択できます。 |
農家ごとに増収は平年並みとして減収分のみを合計してそれを相殺し減収量を決定する方式 | |
7割 | |||||
6割 | |||||
全相殺方式 | 9割 | 同上 | 同上 | 農家ごとの実収穫量に基づき減収量を決定する方式 | |
8割 | |||||
7割 | |||||
品質方式 (災害収入共済方式) |
9割 | 同上 | 同上 | 災害による品質または収入の低下を伴う生産金額の減収を補償する方式 | |
8割 | |||||
7割 | |||||
地域インデックス方式 | 9割 | 同上 | 同上 | 共済事故による損害が発生し、かつ、統計単収が基準単収を下回る場合の減収を補償する方式 | |
8割 | |||||
7割 |
注1)全相殺方式、品質方式(災害収入共済方式)は、JA等への出荷データ等が明確である等個人要件を満たしている農家または、青色申告を行っている農家が加入できます。
なお、令和4年産から白色申告書を基に、全相殺方式へ加入できます。
注2)統計単収とは、農林水産省で公表している市町村ごとの単収をいいます。